WELBで隣町まで行ってみた!

WELBで隣町まで行ってみた!
弊社の関西拠点:京都BASEのすぐ近くには、
京都を代表するサイクリングロード、
「桂川サイクリングロード」が通っています。

基本的に交差点が無い為、
安全快適に走れるのは当然として
実は「移動効率が良い」という高速道路的側面も。
そんな自転車用高速道路とでもいうべき、
桂川サイクリングロードを使って!

電動アシストに見えないe-bike「WELB」で、
隣町まで行ってみよう、と思い立った今回。

サイクリングロードで楽して、
更にe-bikeで楽となるともう・・・楽勝?
相棒に選んだのはノーマルのWELBとは少し違う、
WELBカスタムコンプリートとして打ち出す予定の、
「ライザーカスタム/リラックスクルーザー」。

ライザーバーの楽々ポジションもそうなんですが、
少し太めの32cタイヤが更に楽で楽楽楽楽。
個人的にこのカスタム、好きなんですよねぇ〜。
WELBはアシスト力を5段階に調整可能ですが、
ほぼ真っ平らの川沿いの土手を走るならば、
「レベル2」でも強力なアシストを得られます。

足をペダルに乗せて回転に合わせる、
そんなイメージでアシストが切れる24km/hまで、
スーッと伸びて行ったならば滑る様に延々と。
土手沿いの平地が続くといえども、
たまにこうした登り返しに出くわす事しばしば。

レベル2のままギアを軽くして乗りきる、
そんな正統派な乗り切り方でも良いのですが、
アシスト力を「最強レベル5」にしてみると・・・。

「何何何!?」と驚く程の強力アシストで、
ギアを変える事なく豪快に駆け上がりますぞ!
川沿いをボーッと走る限りはほぼ定速23〜24km/h。
ロードバイクで走る速度域よりもやや低い反面、
WELBはほとんど力を使わないのが不思議な感じ。

試しにアシストをレベル1に落とすと?
なるほど、速度維持に力が必要になります。

ついでにアシストゼロにしてみると?
常時漕ぐ事を意識せねば速度維持は不可。
そりゃそうですよね、普通の自転車は皆そうです。
右手遠くに見えていた「天下分け目の天王山」が、
徐々に近づき、そして後ろに流れていった頃には、
嘗ては河川交通の、現代では自転車交通要所である、
桂川・淀川・木津川が出会う三川合流地点に。

自転車イベントもよく行われる背割堤では、
ちょうど桜まつりが行われており、
屋台から流れ来る匂いに惹かれる所もあるけれど。
本日目指すのは前方に盛り上がるお山のてっぺん、
石清水八幡宮さん、別名:男山で御座いますよ!

ある時気がついたんです。
京都市内から男山にお詣りするには、
車よりもバイクよりも、e-bikeが一番だって。
なにせ信号も交差点もなく一直線ですから速いし、
長い階段を延々と歩いて上る必要もないですから。
という事で休日に八幡散策へ行こう、となった今回。
駅前のには昔懐かしい雰囲気が漂っています。

いや、多少現代的にはなっているんですが、
親に手をひかれ参詣した子供の頃から
基本的に変わって無いなぁ、と嬉しくなる感じ。
そして男山と言えば!ケーブルカー!

これ、子供の頃乗りたかったんですよねぇ。
初詣の時は一晩中走り続けているのですが、
「お詣りなのだから歩くべし」と指導され、
スイスイ走るケーブルを横目に歩いたもんです。
同じモーターでも今日はケーブルカーではなく、
e-bikeでお詣りさせて頂きましょう。

と、八幡さんの入り口「一之鳥居」で御挨拶。
外観からはバッテリーの存在が見えないWELB、
神様もコレがe-bikeだとはお気づきになられ・・、
まいかと思いはすれどもお見通しかも。
此処までで走行距離約18km。
ほぼ全行程をアシスト2の補助受けて、
バッテリー残量計は4段階の4のまま。

だからといって満充電って訳も無いのですが、
少なくとも半分以上は確実に残っていますね。
通常の参詣であれば真正面から徒歩で行く訳ですが、
今回の趣旨は参詣のみに非ず。

ですから一之鳥居を潜ることなく、
男山の細い街路をスルリスルリと散策。
八幡宮さんへ至るにはケーブルで登る他に、
表参道もあれば裏からの自動車道もあります。

が!せっかく自転車で来たのですから、
「自転車だからこそ行ける道」を選びたく、
小さな看板が指す細い細い路地へ侵入。
山裾の軽い勾配くらいであれば、
アシストレベル2のままで楽勝。
適切なギアを選んでスイスイスイと。

「3の兄貴の出る所じゃねぇですよ!
 まして5の親分なんて恐れ多いにも程がある。」
みたいな感じで。
住宅街を抜けると道は更に細くな木立の中へ。

間違って車でこの道に入ってきてしまうと、
かなり心細くなるでしょうね。
「道はこれであってるのかな?」って。

「迷わず行けよ、行けばわかるさ」と進むべきか?
それとも「いや既に迷ってるんです」と撤退するか?
自転車であれば迷うも何もありません。
旧道然とした道幅&勾配の道を、
人力・変速ギア・モーターの力を合わせて、
恐れることなく突き進みましょう。

あ、地図を見るのも大事です。
勾配が徐々に増し10%近くになってくると、
ハンドルの高いノンビリポジションと、
リア変速のみのフロントシングルでは、
少々頑張らねばならなくなりますので?

思い切ってアシスト能力全開放と参りましょう!
「レベル5の親分!お願いしやす!」
さすがレベル5の親分!
自転車感など無視した強力なモーター感で、
竹林の中のハードな上りをグングン登って行きます!

クロスカントリー系のMTBで登る感覚で、
使う力は3分の2、みたいな印象でしょうか。
コレくらいなら永遠に登っていられそうです。
 「ぜぇ・・ぜぇ・・ぜぇ・・・」
お、親分、どうしなすったんで?
 「息が、息が切れた・・・」

力自慢の親分、スタミナには自信が無いようで、
使ったら使った分だけバッテリーがドンドン減る。

いや、減るのも勿論なのですが、
最大出力を維持し続けた事による発熱が、
バッテリー残量表示に影響してるのかと。
と、WELBが頑張ってくれた分、
乗り手は汗をかく事も乳酸溜まる事もなく、
徒歩より遥かに楽に山頂に到着。

親分!お疲れ様でした!
「ハァ、ハァ、ハァ・・どんなモンでぇ」

凄かったっすよ!親分!
山頂で自転車を停めて暫し参詣の後、
タケノコ売りの露天を横目に山から下山。

咲き誇る綺麗な桜を愛でるでもなく、
タケノコを見て食欲をそそられる。
そう、花より団子の精神を持つからには、
男山に来たら此処は素通り出来ない、というのが。
ういろうの銘店「志ばん宗」さん。

ちなみにジバンソウと読むのですが、
その一度聞いたら忘れられない名前と同じく、
一口目で広がるお米の香りと優しい甘さは、
和菓子好きでなくとも記憶に刻まれる事請け合い。

普段は午前中に売り切れてしまうのですが、
今回は季節商品の緑を頂く事が出来ました。
お土産用のういろうを即食いするという、
少々意地汚い行動の結果、腹は満ちて体力回復。

ふとモニターに目をやると、
WELBのバッテリー残量も回復していました。

連続した強負荷から開放され、
WELBも落ち着きを取り戻した、
といった所でしょうか。
引き続き旧街道を行くと、
路傍にとんでもない物が見えて来ます。

それは飛行機のジェットエンジン。
ライト兄弟が飛行機を作っていた頃と、
時同じくして日本でも此処八幡で、
二宮忠八という方が飛行機の研究をされていた、
そんな事から飛行機の神社が創建されたそうな。
そんなこんなな男山散策を経て帰路に。
帰りも往路と同じくサイクリングロードで、
レベル2のアシストを得て鼻歌歌いながらGo。

レベル1は一般的に言う「エコモード」に近く、
アシストもしてくれるしバッテリー持ちも良い。
けど「力を入れずとも24kmで滑空する感覚」、
これこそがe-bikeの醍醐味な気がするのでレベル2。
最終的に走行距離38km辺りで、
バッテリー残量計はゼロを示しましたが、
アシストは切れる事なく走行距離45kmで帰着。

車で言う所のガソリン警告灯は点灯しているけれど、
まだ走れる、みたいな感じでしょうか。
男山を登ったりしなければ+10km以上は楽勝?
パット見e–bkeに見えないシンプルな車体ながら、
我慢せずとも実用充分以上のアシストを得れる、
それこそがWELBの目指す所とはいえど?

80kg以上ある私の体重がてんとう虫くらいなら、
もっともっと伸びたでそう走行距離も気にはなる。
でもてんとう虫にはなれないので次の機会には、
「80kgは我慢のエコ走行で最大何km走れるか?」
なんてレポートをお送り出来ればと思います!